InDesign単体でも白オーバープリント

もしかして常識だったらどうしよう。まあ、自分メモとして書いておくことにしよう。
Windows版しかわからないのだけど、Macだとどうなんだろう?

InDesign単体なら大丈夫のはず

InDesignは白や紙色のオブジェクトにオーバープリント属性を設定できません。プリント属性パネルのチェックが触れなくなるし、もともと別の色でオーバープリントが設定されているのを白に変えると自動でチェックが外れます。CS2までは線と塗りの入れ替えによってオーバープリント属性が残ってしまう問題(参考:DTP-Sブログ-ひねもすデジタルビヘイビア: InDesignでも発生する白のオーバープリント)があったのですが、CS3からはその点も修正されています。

と思ったら、段落境界線に罠が

以下、Windows XP SP2、InDesign CS4(6.0.3)でやってます(CS1でも同様になります)。
私はこんな感じの囲み線を使った見出しをよく作ります。段落前境界線に色を設定し、段落後境界線を白にしてうまいこと重ねるとできます。(参考:2005-08-19 - 遠近法ノート

上に重ねる白い線の設定はこんな感じ。ちゃんとオーバープリントのチェックは触れなくなっています(なんか中に■があるけど、まあ、いいか)。

ここからが問題。たとえば配色に悩んでいて、いろいろいじっている間になぜかオーバープリントに設定してしまったりして……

やっぱ白でしょ、と色の設定を白に戻します。

オーバープリントのチェックは触れなくなり、最初の設定と同じ状態に見えます。
でも、ここでオーバープリントプレビューに切り換えてみると……

あばばばばば。真っ青です。

他にも

下線や取り消し線の色、あとは段落スタイル・文字スタイルの文字カラーなどでも同じようなことが起きています。文字カラーのほうはもっと恐ろしくて、チェックが完全に外れているように見えるのにオーバープリントになっています。
設定のON/OFFに関わらずパネルで同じように見えるっていうのは明らかにおかしいと思うんですけど、なんにしろオーバープリントまわりはやっぱり怖い((( ゚Д゚)))
CS4だとライブプリフライト機能で簡単に発見できるのが救いです……*1
やっぱり、よっぽどの理由がない限りオーバープリントは触っちゃだめってことですね。

*1:ただしデフォルトだとそこまで警告してくれない