Illustratorの画像ファイルのリンクが切れたとき(修正版)

勘違いがあったため、書き直しました。偉そうなこと言って恥ずかしいな……。

自動リンク修正の挙動まとめ

【前提1】Illustratorは画像ファイルへのリンクを絶対パスで記憶している。
【前提2】画像は、ファイルの名前が同じなら同一のファイルとみなされる。ファイル名以外の情報(ファイルサイズ、タイムスタンプなど)は判断材料にならない。

Illustratorで文書を開いたとき、配置されている画像ファイルを以下の順番で探しに行く。

  1. 文書が保持している絶対パスのフォルダ(文書変更なし)
  2. 今回のIllustrator起動後、最後に「再リンク」「リンクの置き換え」などで指定したフォルダ(文書変更あり)*1
  3. 開いている文書が入っているフォルダ(文書変更あり)

上から順番に辿って、記憶されている画像ファイル名と同じ名前のファイルがあったら問答無用でリンクされる。
Illustratorを起動してから一度もリンクの修正を行っていない場合は、2.はすっとばして3.に進む。)
これで見つからなかった場合に、はじめて手動でリンクを設定するダイアログが出る。

なにが危険か

1.は問題ないとして、2.と3.は警告のダイアログも出さず勝手にリンクを修正してしまう。
特にやっかいなのが2.で、たとえば「文書と、それに使用している画像ファイルをそれぞれフォルダにまとめておく」という形で管理しておいたとしても、

ある文書でリンクを手動修正
↓
Illustratorを起動したまま別の(リンクの切れた)文書を開く
↓
画像ファイルを(開いた文書と同じフォルダではなく)「直前に指定したリンク先のフォルダ」へ探しに行く
↓
名前が同じファイルを発見、警告なしでリンク
↓
\(^o^)/オワタ


ってなる。
Windows XPIllustrator 10.0で検証済み。

つまり私は2.と3.を逆に考えていたわけです。危ない危ない。
結論としては同じで、ファイル名はユニークにしましょうね、ってことなんですが……ルールが徹底できてなかったデータを扱う場合に、挙動を知っておくのは意味があるなと思いました。

今後注意すべきことメモ

  • ファイルには必ず一意のファイル名をつける(作業中に古くなったファイルも、別フォルダに隔離するだけじゃなくファイル名まで変える)
  • ちゃんと調べてから書く orz

*1:開いただけなのに、ファイルを閉じるときに「保存しますか?」って出るときがあるのはたぶんこれが原因。ちなみに復帰しても、もう一度同じリンク先の検索が行われるので意味がない。